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2+ title : " 142"
3+ date : 2025-10-20
4+ description : " 桐陰会雑誌 第142号"
5+ tags : ["桐陰会雑誌","部誌","年次"]
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11+ ## 電波研究会
12+
13+ 私達が電研に入会して、二年半以上たった月日がたつのは早いもので、私達三年生が引き継いでからちょうど二年になった。私達が当時一年の時、てんで活動のしかたがわからなくて困っていた時から、二年たったのである。そしてその二年間の反省をここで述べるわけである。初めに言っておくが、二年間の反省となるから、去年と一部重複する
14+ 私たちは目標を二年前こう決めた
15+ 一、「JAIZXS」の増設
16+ 二、無線工学基礎理論の向上
17+ これは私たちが二年がかりで活動していくための目標にしたものである、「一」について、これはアマチュア無線局開局に際して決められた「国際的アマチュア無線活動を行なうことにより、技術的研究を行ない、さらに国際親善に努める」という偉大な目標があったわけである。現在、我が局より発射できる電波は五〇MHz、一〇Wだけである。この電波はVHFと呼ばれていて、見通し距離しか通信が可能なものである。つまりとうてい世界中に電研の電波が到達するわけがなく、この偉大なる目標に達する理由はないのである。しかしこの我が手で交信してみたかった、というのは、送信機、変調器が完成したにしろ、受信機が完成しなかったのである。学校の活動時間では、製作・調整するには、時間も、測定機もなく、十分にできる状態ではなかった。それで自宅でというようになり、怠慢への道へとつながったわけである。そこで結果的には私たちの手で交信は不可能になり、電波は送れるが受けとれない。さしずめ「つんぼ」というところである。
18+ 次に「二」について、昨年以来「ブリッジ回路」、「トランジスター」「レッヘル線」「アンテナ」などの研究課題を中心に行なってきた。総合的にこれらの研究については、みんな中途はんぱで、もう少し深いところまで掘り下げてみたかった。と反省したというのは、基礎知識がなかったというか、電気というものがとても難しいということであった、電波というものの基になる交流概念を知るにしても少なくとも高校程度の数学をマスターせねば、完全に知ることができない。そこの点から始めてみても結果的には時間切れで終わってしまった。とかく電気がおそろしく難しく感じられた年であった。
19+ さて今年の活動状況。今年から水曜日の五時間目に新しく設けられ研究会自体、外からの力で変わったようであった。しかし電研の活動は大した変化が無く、以前のような元気な会員(三年七人、二年六人、一年九人)による楽しいものであった。予算については、一応、満足のいける金額(二五二五〇円)であった。しかし普通の学校のアマチュア無線クラブに比べてみると遥かに少い額である。なにしろちっぽけなトランシーバーにしろ三万円はするのでありますから。この三年間、電研にはいっていて、私は本当によかったと思う。
20+ 最後に電研が世界、宇宙へ飛び出す日と大目標である国際親善が達成されることを望みお世話になった安田先生に感謝しおわりとしたい。
21+ 四十七年電波研究会三年会員
22+ ◎3-4 〇〇 ◯3-2 〇〇
23+ △3-4 〇〇 3-4 〇〇 〇〇
24+ 3-5 〇〇 3-4 〇〇
25+ ---
26+
27+ 今日、Youtubeでヨビノリや3Blue1Brownなどの質の高い教材が手軽に見ることのできることの有り難みを改めて感じた
28+ 普通の学校にアマ無クラブがあるのか…!?
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